SetsukoAzuma

のみとり侍のSetsukoAzumaのレビュー・感想・評価

のみとり侍(2018年製作の映画)
2.8
こちらも笑える邦画かなと思って観たけど、コメディにするには笑えないし、人情ものにしては、人物描写が中途半端で、唯一興味深かったのは、「蚤取り」という男娼の仕事が江戸時代にあったことという江戸文化くらいでしょうか。

真面目で出世頭だった主人公の小林寛之進(阿部寛)が、藩主の気分を害して蚤取り仕事を言い渡され、最初の客である亡き妻にそっくりなおみね(寺島しのぶ)に出会うが、最初の日に「へたくそ!」と言われて女たらしの清兵衛(トヨエツ)に手練手管を学ぶ。。

江戸のエロ文化コメディと思いきや、色々てんこ盛りしすぎて、取っ散らかった感が。

濡れ場は確かに多いですが、なんかコメディ調なので、そんなにエロく感じないですし(子供とは見れませんが)、人情ものとしても、取って付けた感のある話を盛り込んだ感じだし、寺島しのぶとの恋愛も二人の心の交流がないので、共感もなく。。。。

うーん、もうちょっとひねれたと思うのですが。

そして何より、ラストの展開で、藩主の意図などが口頭で説明されるけど、どういうことだったのかよくわからない。

え?つまり結局どういうこと??で終わってしまった。

よくわからないシーンやカットしても何の影響ないところが散見されたので、そこをうまく活用出来たら良かったのになあー。