昨日はたくさんの方に優しさをいただきました。
胸がいっぱいになり、それぞれの方にまだお礼が言えていません。
大事な気持ちをくださった。
それだけにみなさんに、ゆっくりお返事をさせて下さい。
無礼をお許し下さい。
今日は頂いた気持ちのように、思いやりと愛情の溢れる作品のレビューです。
「血が繫がらない、家族以上の人」
舞台は横浜。
自動車工場で働く独身の男。
人に心の内を見せず、職場の人間とも必要以上に馴染まず寡黙に働く主人公。
「変人」と思われても平気。
何事にも無関心で波のない彼の日常。
そんな彼が大切だった人の「命」の終わりが近づいている事を知り、変わり始める。
海外からも評価を集め、批評家からも絶賛された今作。
監督·主演を務めた二ノ宮隆太郎の演技がよい。
何を考えているのかわからないような主人公の奥底を覗かせる表現力。
親しくなった女性にも心を開かなかった彼の一生懸命。
家族じゃなくてもそれ以上に家族。
かつての孤独な少年を支えてくれた人への不義理。
大好きだけど…“負い目”って相手以上に感じるもの。いい人ならば尚更。
「カレー」
家庭の味の優しさ。
この作品には絶妙な虚と実が織り混ざる。
やりきれない鬱屈した思い〜不器用に取り戻そうとする“時の壁“と恩人を思う気持ち。
素敵だった。
この作品には真面目な人や純粋な人を揶揄する人物達が登場する。
その泥臭さも含め、作品としてのリアリティが高い。
監督自身の経験を綴った作品ゆえ、美しい心と人間の嫌らしさを描ききっていると感じた。
“悲しい気持ち”の人を“優しさ”で包んでくれる、寄り添ってくれる方がいる。
昨日はたくさん泣いた。優しさに。
一方でその逆の人もいる。
人の綺麗なところ、素敵なところばかりをつい探してしまう私はやはり幼稚なのだろうか?
でも誰かが悲しんでいたら。
私にみなさんがしてくれたように優しい人でいたい。
今度はだれかに“返せる”ように。
こういう時に人の本質はわかる。
子供じみたダメな私に寄り添ってくださった方達に癒やされ、学ばせていただきました。
本当にありがとうございます。
心をこめて
nana