見ますよー、私だって、たまには社会派ドラマ笑
ちょっと『サニー』気になりますが、マイライフベストな韓国版と比較だけしてディスりそうなので控えております💦
なんてったって、こちらは見るのも初めてのレバノン映画。法廷ものという知識だけで行ってみましたが、いやはや勉強になる。向上心だけ強くて、普段ボケらっと過ごしている私にはうってつけ♪
レバノンはイスラエルの北。そこには全体500万に対して100万を超えるパレスチナ難民がいるというが、難民は自治区を形成し、レバノン社会の中で活躍している。
自分はレバノンという国はイスラム教一色なのかと思っていたが、キリスト教を始め多種多様な宗教が根付いているらしい。
つまりは同じイスラム教の隣人であっても、そこにある寛容さは一定。
本作は、レバノン国民でキリスト教右派の自動車工の男と、パレスチナ難民であるが多くの部下を従える工事監督の男の些細なもめ事から始まる、自分の不運な境遇は誰のせいなんだろう物語。
ルーツの異なる人にヘイトを浴びせるような人も、それに腹を立てて対抗する人も、同じ人間、目くそ鼻くその間柄。
個人と個人に置き換えれば、それぞれが良いところもあり、気に触るところもあり、それはルーツを一つにする同胞と同じ。
こんな当たり前なことを気づかせてくれる映画は意外と無い上に、これを見た方で同じ感覚を持つ方は多いのではないかと思います。結果、この映画を見て欲しい方々は、この手の映画は見ないよな、と残念に思ってしまう。
他者の気持ちに寄り添うことで見える世界があることを世界に発信するレバノン社会の寛容さを目の当たりにした一作。
だいたいブルーハーツの青空聴いて育ったであろうおっさんがヘイトスピーチする世の中の方が理解できん!