さと

判決、ふたつの希望のさとのレビュー・感想・評価

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
3.6
レバノン人のトニーと難民のパレスチナ人のヤーセルがちょっとしたことから裁判に発展する話。

自分で書いておいてあれなんですけど、最初からちょっとしたことでもないような…。

この裁判によって結果的にレバノンの政治や国民、テレビや政治家までも出てくる大騒ぎになるんですけど、その辺は他の方がレビューしてると思うのでもっと違う見方で書くと、普通に考えてトニーの人柄というか物言いとかチンピラみたいで怖いし、直に大統領や裁判官まで怒り倒すとか普通にあり得ない。小心者の自分としては「え?そんなこと言っていいの?」てのが多すぎた。
対して、ヤーセルは「好きにならずにいられない」のフーシのように何も言わなすぎて事が大きくなってくっていうこの対比よ。

映画としては劇中で色々説明が入るのでレバノンのことに詳しくなくても楽しめます。
お互いに本当は根っから悪人じゃないよ的なシーンもあり、うまくまとめたというか。
その辺の無言の気持ちの通わせ方は男性的だなあと思いました。

個人的には未回収部分があったと思うのと、ラストになって急にうまくまとめすぎていたと思うので、ちょっとその辺が気になりました。
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