INDY82

ジョニーは行方不明/台北暮色のINDY82のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

新文芸坐 J-13 見やすい映画館

香港に娘を残して、結ばれない関係の男に支援してもらい台北で一人生きるシュー。

恩師の息子の仕事を手伝いながら便利屋のような仕事をして車乗生活をするフォン。

母親にメモを毎日手渡され、帰らぬ兄を焦がれるリー。


彼氏と喧嘩したシューを連れて恩師の家に来たフォンは家族喧嘩を目の当たりにする。

距離が近すぎると愛し方を忘れると語るフォンは親が離婚しており本当は父について行きたかったが母がかわいそうで10歳で母を選ぶ。

映画の最後、シューとフォンはドライブ中、楽しそうに話しているが突然クルマがエンスト。高速のど真ん中の坂で。

距離が近づいた二人がその後どう生きていくのか。夫婦や家族、好きな人との関係は楽しいドライブとたまに起こるエンストみたいなものか。エンストもやがて解決して車は流れ始める。

台詞は最小限、色彩あざやか、きれいな映画。きっとシューもフォンもリーもどこかにいる愛おしい存在。

恩師もシューの彼も、おれがお金を出してやったんだぞ、とお金の恩を売る。


パンフレットより、

監督→3人はそれぞれ、フォンは過去、リーは現在、シューは未来を象徴する存在。

フォン→役者自身が10歳で経験したことをそのまま台詞として語っている。
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