石堂淑朗版の眠れる美女は、能の物語からめて（なんのハナシかは知りませんが親と子どものハナシかな？）原田芳雄の下半身やらかし因果応報、呪われた血の物語なんですね。とにかく生々しい。冒頭出たがりの石堂本人も登場。もちろんド下手。大西結花と原田芳雄、エロい。つか立場的に拒んでいる原田芳雄が腹立つくらいに憎たらしい。悲劇のような喜劇のような展開は俗っぽくて嫌いじゃないけども。観世栄夫がゲスト的に能を披露している。吉村版の女主人の初井言栄とはまた違う女狐感を出す鰐淵晴子が良い。吉村版→横山版ときて北川徹のピンク版眠れる美女も作ってほしかったなあ。つかもしかしてあるのかもしれないな。

どっちも川端ってことで眠れる美女に山の音くっつけて平成の遺伝子工学乗っけてみました〜って石堂淑朗も原田芳雄も図々しい。山村聰を汚すなよーと思いつつ芳雄ちゃんに文句言いながらみるのは楽しい。優秀な兵隊をお持ちだから一度の交渉で嫁の大西結花を孕ます。お父様に初めて歓びを教わった…とか言わせて男の尊厳ワッショイも忘れない。妊娠を告げられ苦悶を匂わすも結局はまた嫁を抱く芳雄。さすがは歩くホウセンカ、女の敵か人類の救世主か。実はその嫁オマエの子供だぞと告げられ竹林の果てに能みて色々吸い取られたのか、お宮参りでは一気に老け込む芳雄であった。あー気持ち悪い。

なんでこうなった。