2019年の本作公開当時から比べれば、ディープフェイクもドローン兵器も技術革新が進み、たった3年でそれらは映画を超えた現実のものとなり、実際に軍事利用されていることに愕然とする…。
※以下は、公開当時のレビューです。
キミは何を信じるのか?
MCUフェーズ3・インフィニティサーガの終わりとなる本作。 エンドゲーム後の世界がわずか2ヶ月で観られるという喜びの半面、もっとエンドゲーム見たいとか、アノ余韻にしばらく浸っていたかったり、そして、何より喪失感が半端なかったり… ってな具合で、複雑な気持ちでいざ観賞!!
ヨーロッパ旅行で訪れる国々の風景や遭遇するトラブルのように状況も映像も目まぐるしく展開していく本作。NYやアメリカを離れて活躍するスパイダーマンは新鮮!っつーか、ちょっとわちゃわちゃ感が気になる…笑
エンドゲームがかなりヒリヒリした物語だったから、このわちゃわちゃ感とコメディ要素過多のストーリーテーリングに最初、戸惑ってしまった…(^_^;)
でもコレ、観ているうちにSONYらしいスパイダーマンって思えてくるし、ちょいちょいブッ込まれるエンドゲーム絡みの話が涙を誘うわでトータルOK!
要はエンドゲーム直後で観るのと、時間をあけてから、もしくは本作単体で観るのとでは印象がかなり変わるってこと。
アイアンマンによって示されたヒーローの生き様ってものに対して、そこには光だけでなく、光あるところに闇もまた生まれるって現実。
個人や企業が、ましてや国家までもがフェイクで人を欺くという現実世界を見事に皮肉りつつ、きっちりエンタメさせてくるシナリオの見事さ。
それはピーターの成長物語、MJとの恋物語、MCUの未来を予見するに留まらず、過去のSONYスパイダーマンとの繋がりについての可能性などなど、あらゆる面に網を張り巡らしていると言っても良いかもしれない。
何度か見直すことで新たな発見や感想が得られるだろう楽しい作品 (*゚∀゚)