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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのvenom9のレビュー・感想・評価

3.8
トニー・スターク/アイアンマン亡き後の喪失感がひしひし感じられます。
ピーター・パーカー / スパイダーマン(演:トム・ホランド)の傷心と復活の話とも言えます。
高校の研修旅行でヴェネツィアを訪れたピーターとMJことミシェル・ジョーンズ(演:ゼンデイヤ)の様子が初々しくて可愛らしいです。この点が私的高感度No.1。
クエンティン・ベック / ミステリオ(演:ジェイク・ギレンホール)の胡散臭さが際立ちますね。ヘルメットがぶっ飛んでます。昔ながらの金魚鉢。トニー・スタークを恨む者たちがミステリオに加担していますが、「アイアンマン3」といい、トニーは方々でかなり恨まれてますね。
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(演:ジョン・ファブロー)がちょこちょこ活躍していました。ヒョンデのIONIQ5に乗っていましたが、あまり似合っていませんね。広大な室内空間を実現しているIONIQ5ではありますが、巨躯のハロルドには大型のセダンかSUVが似合うと思います。本作撮影時、IONIQ5の発売前であったこと、BEVありきとすると、RIVIANのR1Sあたりが妥当でしょうか。ヒョンデ車は「アントマン」などでも見られますね。
あえて苦言を呈すると、ちょっと長いですね。ドローン攻撃シーンが特に冗長でした。スパイダーマンシリーズは軽妙なムードが持ち味と思いますし、「アントマン」のように2時間未満で良いと思います。
ところで、クエンティン・ベック / ミステリオは拡張現実をベースとしたトリックの使い手なので、ピーター・パーカー / スパイダーマンから見えたクライマックスが現実とは限らず、ちゃっかり逃げ延びているのかもしれませんね。
(2019年6月 劇場で鑑賞)
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