このレビューはネタバレを含みます
ホームカミングより格段に見やすくなっていた。序盤に状況の説明があり、なんとなくは状況を理解できた。また、アベンジャーズから続きで観ていなくてもわからない節はあまりないように感じた。ただ序盤の導入の物足りなさは否めない。
展開、本筋については多少無理があるもののどうでもよくなってしまった。個人的にはこのピーターパーカーは、周りの大人の謎の過大評価からの過度の期待や棚ぼたが多く、自分はヒーロー業よりも青春したいのに周りが押し付けてきたりして勝手に湧いて出てくる責務…といった感じは好きにはなれないが、等身大の高校生はこんな感じなんだろう。夏休みの旅行先で別の世界を滅ぼしたといわれる敵が出てきてのドタバタ劇。協力者もできて相談できるような信頼も生まれるがその人に裏切られ孤立無援。恋もヒーローも大忙し。当たり前のように仕事が与えられているのに本人がそのありがたみに気づいていない。自分が若い時に観ていればもう少し好きになれたのかもしれない。悲壮感は最小限に抑えた軽快で親しみやすく未熟でも明るくて元気なヒーロー、と考えると腑に落ちたような気がした。それがきっとこのピーターの魅力なんだろう。
ミステリオの戦闘シーンはとても良く、街での戦闘での臨場感あるアングル、ホログラムの現実と幻想を織り交ぜた映像は迫力があり素晴らしかった。
ただ一つだけ。ミステリオがエレメンタルズを倒したときにフューリーが、ミステリオを評価するのはわかるが、なぜあそこで急にピーターに失望したような言動をするのがよくわからなかった。あの戦いでピーターは普通に頑張ってたと思うのだが…。
