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スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのjojoのレビュー・感想・評価

4.4
(ネタバレ無し・ただし多少内容に触れているので、映画を全く白紙で観たい方は読まれない方がいいです)

あの歴史的大娯楽超大作「アベンジャーズ・エンド・ゲーム」の公開終了後に上映が始まった今作は、「エンド・ゲーム」とはまた違う、クリアしなければならない案件が幾つもあった。

代表的なものとしては、
①「エンド・ゲーム」のエピローグ的要素を含むこと
②スパイダーマンの単体作品として楽しめること
③今後の新しい「アベンジャーズシリーズ」に繋げること

なんせ自分達は「エンド・ゲーム」でほとんど完全燃焼している状態。そんな観客をさらに楽しませなければならないので、スパイダーマンのスタッフ陣のプレッシャーは、相当だったのではないかと思う。

それで実際映画を鑑賞してみると、なんと!きっちり案件をクリアしておりました!

特に感心したのが、あれだけ壮大なスケールだった「エンド・ゲーム」後の作品だけに、普通であれば今作もド派手にいろんな要素を盛り込んで、大風呂敷広げまくりたくなるところを、それをやらずに意図的に小規模な作品にしているところ。

スパイダーマンの別の呼び名である「親愛なる隣人」。

世界を救うのではなく、今はまだ身近な人々を救うのが精一杯の若いヒーローの成長を描いた映画として、とても完成度の高い作品だった。

スパイダーマン、そして新しい世代のアベンジャーズの活躍を期待したいと思う。
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