にわ

ジュリアンのにわのレビュー・感想・評価

ジュリアン(2017年製作の映画)
4.4

怖すぎる
最初は本当はどっちが元凶なのか分からないサスペンスになるのかと思ったけど、最終的にわかりやすすぎるくらい痛快に夫やばいやつになっちゃった。
とは言っても、最初ジュリアンが父に、姉ちゃんのパーティ行っていくために週末を交換できないか聞いた時に父はフルシカトを決め込んでいたわけだけど、あの顔と画面の構図が最高すぎる。ジュリアンはあのときあの顔と対峙したわけではないけど、実際に見たら心折れちゃうって。
冒頭もほぼ会話というか供述を聞くシンプル悪く言えば地味なシーンだけど迫力はたまらん。
父の車中シーンは全部怖い。ジュリアンの居心地の悪すぎる顔も最高なわけなんだが、それ以上にシートベルトの音が不快すぎる。声のない空間に無機質な音が規則正しく刻まれてるのもうやめてくれと。
最初はジュリアンが閉めずに注意されるわけだが、2度目以降(新しい家を特定しに駆け出すシーン)はジュリアンが閉めても音は止まらない。父が怒り心頭に達して締めるのを忘れてたから。不快さに加えて父の中の思い通りに行かなさによるイライラが乗っかって、もう早く車から下ろして欲しかった。惚れ惚れする演出、、
姉ちゃんのライブも、ずっと父と母のこと気にしていたあの顔が切なすぎる。
最後以外は、派手すぎる演出はなかったけど、表情と顔で地獄に落としてくる大好きな映画だった。
共同親権のことは勉強しよう。
にわ

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