モーリス・ベジャールバレエ団の東京公演「第九交響曲」のドキュメンタリー。
普段客席では見られないカメラワークにより、舞台のフォーメーションの美しさも伝わり楽しい。ソリスト、カテリーナの妊娠による離脱など、舞台裏のドラマも。
作品のテーマは、多様性と共存。80人のダンサーが手をつないで踊る。中南米出身のオスカーも、日本人の大貫さんも、躍動感あふれ、美しい。
「美は世界を救えないがもしれないが、私たちの夢や才能、献身による結晶は、人々を癒し、明るい希望の道しるべになる」という力強い言葉で終わる。ベジャールの作品は、人間のエネルギーを感じられて、幸せな気持ちになるから好き。