Hiromi

アレッポ 最後の男たちのHiromiのレビュー・感想・評価

アレッポ 最後の男たち(2017年製作の映画)
3.5
瓦礫の中で暮らす人たち。街が、瓦礫。その中にも生活がある。暮らしの中の、笑顔、嘆き、ケータイ、会話。日常的に訪れる空爆機。埋もれる遺体、助けられても病院で失くなる命。紛争の日常をとらえたドキュメンタリーフィルム。

上映後、連れに、「彼らには逃げることができない」「住み慣れた土地を離れることがリスクなんだ」と言われ、目から鱗だった。生まれ育ちによっては、新しい選択肢がそもそも選択肢でないことがままある。ナイロビで暮らしていたとき、スラム住まいの友達たちは、新しい食べ物に保守的だった。そんなことを思い出した。そんな人たちを襲う戦闘機の冷酷さ。

尺を半分くらいにできたと思うけど、壮絶なドキュメンタリーだった。

難民映画祭2017にて。
Hiromi

Hiromi