2011年から続くシリア内戦下に反政府地域とされたアレッポで、爆撃された民間人の救出活動を続けるホワイト・ヘルメットに密着するドキュメンタリー。
最初の方で瓦礫の下から子どもの遺体を引き上げるシーンからして衝撃的で、その後ひたすら続く爆撃と遺体回収に絶望的な気持ちになる。子どもたちが純真で可愛いので余計にね。
もうみんな遺体に慣れ切ってて、爪先の残ってる足の一部を拾い上げて指の形やら大きさから誰の遺体なのかガヤガヤ推測し合うシーンはあまりに酷すぎて笑うしかない。
タイトルロールに出てくる金魚が中盤で男たちの希望の象徴として池に離されるところが全編で唯一のオアシスとなってた。
それにしても本作を撮影したスタッフの命がけの覚悟は想像を絶する。
爆発炎上した車から遺体を引き上げようとしたところですぐ近くに爆弾が落ちるのは一歩間違えば全員死んじゃうわけで、ゾッとしたね。
