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バドリナートの花嫁の小のレビュー・感想・評価

バドリナートの花嫁(2016年製作の映画)
3.2
いまいちノレず…。

ある地方のちょっとヤバい系のお金持ちの息子バドリことバドリナートが、偶然出会った他の田舎町のヴァイデヒに一目ぼれする。保守的で強権的な父のもとに育ったバドリは彼女とすぐにも結婚して身を固めたいと思う一方、ヴァイデヒは過去の失敗もあって、職を得て自立したいと願っている。バドリがヴァイデヒの姉の結婚を手伝ったことで親密になった2人はついに結婚することになったが…。

女性は家庭に入って大人しくしているものという価値観に縛られるバドリに対し、ヴァイデヒはそれこそ命がけで道を切り開こうとする。2人は相容れない関係になるかと思いきや、ヴァイデヒのまるで菩薩のような寛大さに加え、一途に仕事を頑張る姿にバドリも次第に…みたいな。

ノレなかった理由を考えてみると、①前半、台詞の洪水(多分)に、ちょっと寝落ちした(寝るなよ)、②バドリがアレな人過ぎで感情移入できなかった、③ヴァイデヒのいくら何でもそりゃないよ的な行動に共感できなかった、④ラストが「えっ、そんなんでおしまいすか?」という感じで劇中のお父さん同様ポカーンだった(これが一番の理由かも。インド映画ではみんなハッピーであって欲しい願望)。

じっくり見ていれば、ヤマ場を迎える前のエピソードや人物描写などで心情が理解でき、2人に共感できたかもしれないけれど、インド映画ってツッコミどころ満載な半面、わかりやすさがウリだから…(スミマセン)。

もっとも「いくら何でもそんなふうにならんでしょフツー」と思ってしまう自分がインド映画鑑賞者としての修業が足りないのかもしれない。と思いつつも今年のIFFJはこれで打ち止めにしようかと(他に見たい作品があって…)。また来年、出直します。

●物語(50%×3.0):1.50
・テーマは良いけれど、ちょっとついて行けず。

●演技、演出(30%×3.0):0.90
・インド映画とはいえ…。

●画、音、音楽(20%×4.0):0.80
・そもそも、歌と踊りに期待だったし…。
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