吉村界人の演技を存分に楽しめる映画だった。特にセリフがないシーンの深みがすごい。含みのある表情。目の泳ぎ方、息遣い。不器用な人間の思惑が伝わってくるというか。役に、人間に向き合ってる。自分にも他人にも向き合ってるんだろうな。見習いたい。
福島の野菜については、まだ色々議論の余地があるよね。誤解も真実もないってところがこのトピックに対する本心かな。科学は絶対正しいものじゃないし、様々な思想も気持ちもある。絶対安全とか、絶対危険とか言えない。安全そうって信じて食べるか、少しでも懸念があるなら避けるかしかないかも。
「慢性毒性(何十年も食べ続けてると現れる毒性)」があるかもしれないところがネックなんだろうな。食べてすぐどうにかなるものではない。でも他の産地よりは放射能の値が高い、かもしれないと思うと、手が伸びないんだろうね。
放射能が検出される可能性があるなら、別の土地で作れば良いじゃんってちょっと前までは単純に思ってた。住む場所は流動的でいいと思ってるから、個人的には。でも、土地に愛着があったり土地持ちの農家の方は、簡単にそこからは離れられないものなんだよね。人々の生活がそこにある。彼らがその土地にこれからもいられるように、福島の野菜を買う選択をするのもありだなって思う。
