福=Happy、島=Island
ぱっと見分からなかった、ナルホド感高いタイトル🤔
〈成程感たかし〉って芸人さんがいそうですね。あ、関係ありませんねすみませんね😅
仕事が長続きせず職を転々としている少年の、福島農家での経験を通して、震災後の福島に暮らす人々の生活や想いを描いた75分。
主演は吉村界人。もどかしさを抱える不器用な若者を演じさせたら、ホントに上手い。ブツクサ文句言いながら仕事していた少年が、やり甲斐と喜びを覚え、成長してゆく姿がとても眩しい。なお、〈100円の恋〉コンビニ店員の『マジっすか！？』は最高でした。
厳しくも暖かく、主人公を見守る農家の親父に萩原聖人。震災で妻を亡くした、口数少なくとも愛情深い、地域愛に満ちた立派な大人を好演。素の萩原聖人の持つ無頼なイメージが、役柄の深みと説得力を増している。
『いやだってコレ福島の野菜でしょ？』
悪意なき刃に心痛める人々がいる。
中盤、主人公が福島農産物の存在意義に悩み、人々に意見を尋ねる。ここで吉村界人が実際の現地の人々にインタビューしている映像が挿入。
その地に生きる人々、その地で生きるしかない人々が、訥々と想いを語る。
『後ろ見たってはじまらない』
開き直りとも言えるかもしれませんが、そう語る農業従事者のオッチャンがカッコいい。
僕はこれまで、敢えて福島の野菜を選んで買ってきた訳ではありませんが、『福島産だから』という理由で買わないということもしてきませんでした。今の僕が、未だ震災の風評被害に苦しむ人達のために出来ることは、それを続けることくらいかな、と思います。
ラストシーン。朝焼けの中、『がんばるか。』と呟く主人公の横顔、その凛々しさに涙がこぼれました🥲
