”誰か見てませんか”
”コメント待ってます”
”だって、悪役が居なきゃヒーローは生まれないだろ”
”でも光は灯せるはず”
”何処かにあるはずだ”
”明るさも、光り方も違う”
”自分だけの光”
”その光を信じ”
”そして周りも照らせるよう”
日藝の学生の卒業制作の作品。
めちゃくちゃ面白かった。
監督、脚本、編集、vfx、全部一人でやってるのが凄すぎる。尊敬。
ヒーローものと思いきや悪役にやや焦点が当たった作風で、どこにでもいるような少年の、哀しい物語だった。
物語においての悪役とヒーローの関係を上手くドラマとして落とし込んだなと思う。
悪役こそが本作の主役。しっかりヒーローを立ててから散る。
殴られる瞬間の一瞬の表情が印象的。しっかりヒーローに悪役と捉えられた瞬間だもんね。
決定的な画が全部かっこいい。
過去回想の入れ方とか、清志の動画の雰囲気とか、編集がすごい見やすくて卒業制作とは思えなかった。
いじめっ子より先に「正義」とか「正しさ」、「助けてくれる大人」の大義名分背負ってる警察からいたぶるのが面白かった。
親子に仕掛けた悪徳ピタゴラスイッチみたいなやつ、しっかり陰湿で気持ち悪くて良かった。
あと最後にスーパーマンみたいなゴリゴリにヒロイックな画撮ってて抜け目ないなーって。
30分にしっかり詰め込んでて凄い
過小評価されてる気がする作品
タイトルのfilament、なんか捻った意味あるんかな
余韻が