まーしー

ジョン・ウィック:パラベラムのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
シリーズ第3作。
前作で掟を破ったジョン・ウィックが、世界中の殺し屋から命を狙われる。副題の「パラベラム」とは「戦争に備えよ」という意味。

一言で表現するなら、ジョン・ウィック演じるキアヌ・リーヴスのアクションを堪能する作品。
刃物の投げ合いや銃撃戦など、胸やけを起こすほどの激しいアクションの連続。
手を変え品を変え場所を変え、エンタメ性あふれる「魅せるアクション」が見どころだろう。
加えて、キアヌの動きもキレッキレ。パワーで押し切る90年代アクションとは違う。

硬派なアクション映画かと思いきや、ところどころ笑いたくなる場面も。
例えば、現代の街中で乗馬するキアヌの姿は、『トゥルー・ライズ』のシュワちゃんを彷彿とさせる。馬蹴りによる攻撃もユニーク。
また、寿司屋の場面で、きゃりーぱみゅぱみゅの『にんじゃりばんばん』が流れるところも印象的。
「寿司屋≒日本≒忍者≒にんじゃりばんばん」という思考回路なのだろうか。

闇社会の組織「主席連合」や鳩を飼うホームレスの登場など、前作で拡がりを見せた世界観。
本作では回収に向けた動きがあるものの、今後を期待させる展開となっていた。
今から新作が楽しみ。