たかしんぐ

ジョン・ウィック:パラベラムのたかしんぐのレビュー・感想・評価

4.0
ジョン・ウィックシリーズの第三弾。^_^前作よりもアクションの面でグッと多彩な点が増え、アクションで楽しませようとする感じが見えた。

前作で掟を破り、追われる身の立場となったジョン。追放の身となるものの、ウィンストンの計らいで、1時間の猶予が与えられた。その間に逃げるジョンだったが、時間が来てニューヨーク中の暗殺者から命を追われる。
そんな状況でかつて所属していた暗殺者の組織を頼り、ジョンはカサブランカへ逃亡する。
カサブランカで待ち受けていたのは、誓印の貸しがある旧友ソフィア。ソフィアを頼り、ジョンは主席連合の首長に会う機会を探る。

前作の終わり直後から始まるストーリー。時間軸としては3作でそこまで時間が経っていないのだが、ジョンの強さを改めて感じる。
引退して5年のブランクがあるものの、ここまで死なない存在なのか。

これまでの過去作品と比べると、登場人物も多くなり、主席連合が本格的にストーリーに絡み始めてくる。

ジョンが作品を追うごとにどんどん堕ちていくのが少しかわいそうではあるが、彼の運命、定めを示すものになっている。

また、新たなアクションとして共に戦う同士や犬が加勢するのも見どころだった。特にソフィアと犬、ジョンが戦うシーンはアクションとしてかなり作り込まれているのではないかと感じた。
相変わらずの無慈悲なガンアクションに加えて、通常のアクションに犬との共闘。なかなかレベルが高いのではないだろうか。

そして、終盤の防弾強固な集団との戦いも見応えがあった。簡単に銃弾一発で死なないので、何発もお見舞いしないと倒れない。よりハードな戦いに身を投じるジョン。だが、そんなジョンでもいとも簡単に乗り越えていくのは頼もしさというか、さすがというか。

だが、個人的にはジョンのファンである2人組とその後のいわゆるボスとの戦いが少し冗長的に見えてしまった。

無慈悲さはなく、戦いを楽しんでいる感じが戦いから見えるので、アクションを魅せるシーンなのだろうが、、、少しだらだらとなっているように見えた(とはいえ、一対二のアクションはすごいとは思う)

シリーズ3作目になると、初見ではわからない要素はあるものの、ジョン・ウィックの醍醐味を最高に感じられるものに仕上がっていた。
そして、続編ありきで終わる感じも、まだまだ続くぞ!!という制作側からのメッセージが感じられる。特にパート2に比べてよりそう感じた。
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