KIYOKO

ジョン・ウィック:パラベラムのKIYOKOのレビュー・感想・評価

4.1
見応えのある映像が映画の良さだと思っているので、そういう面で好きな作品だった。

どこまでも過去から逃れられず、復讐の連鎖に巻き込まれ、もはや引退なんて夢はどこかに消えてしまったジョン。
復讐の鬼となり、最強の殺し屋として覚醒してしまった、いやさせてしまったジョンが見れるのが良い。

ジョンは悲しい存在のはずなんだけれども、そこで哀れな人として描かずに、やっぱり復讐の道を選ぶのが天性の殺し屋らしく、そっちに舵を切るのが気持ちいい。

アクション面ではかなりの見応えがあったので満足。

前作とは違ったテイストでこれはこれで良い。

ニューヨークの街を馬で駆け抜けながら戦ったり、図書館で本を武器にしたアクションが展開されたり、アクションとシチュエーションで魅せていく演出はさすが。

特に自分は愛犬家なので、犬の活躍にハートがガッチリつかまれた。
犬が敵ボスのキンタマを食いちぎるとか面白すぎる。

シリーズを通して「聖域」として存在するコンチネンタルがどんな組織なのかそろそろ切り込むべきだよなと思っていたところでこの話なので、シリーズの流れとしては正解。

ただ若干の中弛みがあったので、作劇的な面での見応えは前作の方が良いかも。

ただ映像的な見応えとセリフが少ないのが好みだったので高評価あげちゃう。
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