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ジョン・ウィック:パラベラムのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.9
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ◎: 心理描写より外面的な動作を重視
 ◎: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
ジョン・ウィック:パラベラム (2019)
◆アクション映画のジャンル
現代劇 / 粛清の包囲網からの脱却
◆類似作品
・ブレイド2

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・前作で怒りのあまりに一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟を破ってしまったジョン。聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。
・傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め、カサブランカへと飛ぶが…。

〈見処〉
①「世界はお前を許さない」
・『ジョン・ウィック:パラベラム』(原題: John Wick: Chapter 3 - Parabellum )は、2019年に製作されたアクション・ホラー。
・キアヌ・リーブス主演による『ジョン・ウィック』シリーズの第3作。前2作同様R15+指定。監督は引き続きチャド・スタエルスキ。共演は、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンら前作からのキャストに加え、オスカー女優のハル・ベリーが謎の女ソフィア役を演じている。
・本作シリーズの代名詞である、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」に加え、本作では、乗馬とカンフーの「ホース・フー」、車とカンフーによる「カー・フー」など、まさに「殺しの百科事典」。シリーズ屈指のアクション要素を盛り込み、全世界興行収入は前作の1.7億ドルを大幅に上回る3.2億ドルを突破している。

③結び…本作の見処は?
シリーズの「転」。逃亡と攻撃の同時進行。
◎: 本作のアクションの密度・質は、シリーズ随一。とくに「ナイフ投げ合い」「コンチネンタル・ホテルでのガンフー攻防」「バイク・チェース」「2vs1カンフー対決」は、映画史に残るほどの激しさ。前作で感じたキアヌの衰えは杞憂であったことを証明している。
▲: アクションが飛躍的に向上した分、ストーリー目立った展開がない。犬殺しから始まった混乱は、もはや何のための戦いであるか収集がつかない。

第4作は、2022年公開予定。ジョン・ウィックの「反転攻勢」が楽しみだ。
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