ぬまち

ほえる犬は噛まないのぬまちのレビュー・感想・評価

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)
4.0
ポン・ジュノ監督の長編デビュー作。冒頭、窓の外に広がる世界(理想)と内側の世界(現実)をワンカットで見せるカメラワークに痺れる。この窓の演出は中盤とラストで反復され、主人公の心情を表現しているのが巧い。

それ以外にも、トイレットペーパーや靴、サイドミラー等々、やはりポン・ジュノは小道具で物語を語るのが巧いのだと気付かされる。冒頭で何気なく出てきた切り干し大根が、後半で思わぬキーアイテムと化すのには流石に笑った。

地下室に閉じ込められる長めのシークエンスは『パラサイト』の原型を見ているかのよう。犬鍋は不味そうだったけど笑。
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