真鍋新一

噫活弁大写真の真鍋新一のレビュー・感想・評価

噫活弁大写真(1976年製作の映画)
1.9
阪妻の『雄呂血』と千恵蔵の『瞼の母』の二本立てに向井寛が新撮のイントロダクションを追加したものらしい。イントロ部分のみがAmazonプライムの『雄呂血』にくっついていたので初めて観た(昔、無声映画の上映会で観たことがあるような気もする…)が、「愚男と醜」なる謎のマイナーフォーク歌手が歌うよく言えばノスタルジック、悪く言えば古臭い曲のプロモーションビデオのようになっている。

歌手本人は出ず、ひたすら現代の東京と無声映画の映像や写真が交互に映し出されるだけで、歌のほうもフルコーラスで聴くにはちょっとしつこい感じ。過去の遺産を「懐かしいもの」として消費しようとしたがる傾向にはやはり抵抗がある。
真鍋新一

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