このレビューはネタバレを含みます
【Inner Space】
医学、軍事、宇宙、海洋、哲学。
加えてスパイもの。
様々な要素が入っていて、観ていてこんなにもワクワクした映画はいつ以来だろうか。
東西で極小化技術を競う世界。
ミニチュアでいられる時間は60分のみだが、その時間を延長できる科学者が昏睡状態に陥ってしまい、脳幹付近にある血腫除去のため、医師らを体内に注入することに。
しかし、送り込まれるチーム内には、科学者の回復を妨げようとするスパイがいるかも知れないという。
手塚治虫が先に描いていたらしいけども。
これぞまさにドラえもんの世界。
まぁ、人間を小型化できるくらいなら、医療もずっと進歩しているはずですが…。
レトロな雰囲気が、むしろ新鮮でとても可愛い。
血腫の位置があまりに適当で笑ってしまったけど、CTもMRIも実用化されていない時代だから、あの程度の図式になるのは仕方ないのかな?
(もちろん)あくまでも映画内の順路:
頸動脈→瘻孔→頸静脈→→上大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺胞→胸腔→どこかのリンパ管→内リンパ管→→クモ膜下腔→脳内→→涙液
肺中水泳は面白かったです。でも前半で凝り過ぎて、後半が明らかに駆け足で雑になってしまったのが残念。それに科学者が覚醒できたのかも分からずじまい。原案では、脳組織の損傷で、肝心なことをもう覚えていなかったという結末だったらしい…。
潜航艇を飲み込める白血球…頼もしい(^。^)
あからさまな女性蔑視に時代を感じます。サイズ的な矛盾があるし、艇内外の通信はどうしているのかとツッコミ始めたらキリがないですが、アイデアは素晴らしいです。
頓挫したリメイク計画が沢山あるようですね。もしも出来上がったら楽しみ!
DisneyかUniversal作品だったら、潜航艇で人体内を進むアトラクションを是非作って欲しい(^^)
“Every beat separates a man from eternity.”
“They respect all forms of life however small.”
“Yet all the suns that light the corridors of the universe shine dim before the blazing of a single thought... proclaiming in incandescent glory the myriad mind of Man.”
“The soul? The finite mind cannot comprehend infinity, and the soul, which comes from God, is infinite.”