まるまる

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第1章のまるまるのレビュー・感想・評価

3.8
物悲しい調べに乗って、
雲間を縫って上空目指し飛ぶ白銀の船体。
光が射したかと思うと真紅の船体が現れ、
連れ添うように、白い船を守るように、飛ぶ。
星空に突入するとオーバーラップする
高みを見据える軍服を着た金髪の青年と赤毛の青年。
https://www.youtube.com/watch?v=o5kpTToPa48
原作が世に出た当時からみていた者からすると、
これ見ただけでウルッとくるわけですがw
やー、このオープニングとエンディングは神。

銀河を支配するゴールデンバウム帝国で下克上を目論む、
常勝の英雄ラインハルト・フォン・ローエングラムと、
数世紀前その圧政下から逃げ出し建国された自由惑星同盟で、
腐敗した政治に翻弄されつつ、
不本意ながら救国の英雄として
常に戦場に送られる、
不敗の魔術師ヤン・ウェンリーを軸とした
超おもしろスペースオペラ物語。
スぺオペと言っても、宇宙を舞台とした西部劇ではなく、
宇宙を舞台とした三国志といった体。

映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」は三章までありまして、
今、Eテレで放送してる部分がそれにあたるようです。
アムリッツア会戦からリップシュタット戦役まで。


どうやら現実の世界は今、重大な局面にあるらしい。
と思ってから、なんとなく映画から足が遠のいてたわけですが。
現実が映画を凌駕しちゃってるんだから、そりゃそうなるよねwと。
21世紀前半を代表するダークヒーローは習近平と言っても過言ではないのでは。
ほんとまぁ、よくもまぁ、ここまで愚かになれるよなぁと。
これが彼の国が培ってきた文化って奴なんでしょうね。
それに伴ってなんとなく透けて見えてきた、
世界中に遍在する権力に妄執する魑魅魍魎と、
暗躍する、その使い魔達。
やー、スパイ天国日本はどっちに転ぶんだろうなぁ。
変なの暗躍しすぎでマスコミ沈黙w
二次大戦では戦勝国側ということで有耶無耶になってたコミンテルンの罪過。
ちゃんと総括できる日が来ればいいんだけどなぁ。
ヴェノナ文書は要チェック。


原作を読んでた当時、
物語にコーフンしながらも、
ここまでムカつくほど愚かな人間っている?
なんて生意気にも思ってたのですが、
習近平の出現を得て「ほんといるんだーw」と。
そんなわけで、文庫本買って再び読みふけってる今日この頃。
この物語は、権力を握った人間の醜悪さと、その手管で満ち溢れています。
だからこそ二人の主人公が際立ってて面白いわけですが、
これが、悲しい英雄譚なのですよねー。いやーorz

「あまり怒るな、シュナイダー少佐。
 習近平主席は病人なのだ。
 その病気を育てたのは4000年におよぶ
 皇帝の特権の伝統だ。
 主席はむしろその被害者なのだ。
 100年前ならあれで通じたのだがな。
 不運な人だ」

てなわけで、これは現実の世界で今起こってる諸々の事を、いろいろ想起させられる物語です。


原作に比べると、このプロダクションIGアニメ版は一部改変のダイジェスト版として見えるのですが、個人的には不満は無いです。
要所の臨場感がいいですねー(^^)/
アスターテ会戦サイコーw
原作読むときに思い描く顔は、このアニメ版のキャラクターになりました。
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