ごるたーな

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第2章のごるたーなのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「死ぬ覚悟があれば、どんな愚かなこと、どんなひどいことをやってもいいというの?」

銀河英雄伝説の小説をアニメ映画化した「星乱 第2章」。

話数としては、17話~20話になります。

第1章で帝国軍の権力を掌握し、目下の敵が帝国内の特権階級にある貴族となったラインハルト。
貴族と自由惑星同盟を同時に相手にすることができないラインハルトは、とある策略で自由惑星同盟内にクーデーターを起こさせます。

そのクーデーターを予期しつつも防ぐことができなかったヤンは、クーデーターの鎮圧と首都の制圧に向かいます。

同盟内でクーデーターが起こっている機に貴族との戦争を開始するラインハルト。

この2つの陣営の動きを描いたのが第2章です。

第2章で印象的なのは、身分や年齢ではなく才覚によって人材を次々と登用し、貴族陣営を圧倒していくラインハルトの姿です。

才覚ではなく、身分と血統によって自己を正当化する貴族陣営は、戦力で上回りながら次々と敗戦を重ねていきます。

一方、才覚を持ちながら、十分にその才覚を発揮する機会を与えられないヤンは、クーデーターによって親しい人たちを亡くしていきます。

「天才による最高の君主制」と「腐敗した共和制」の対立は、最終巻まで描かれるテーマです。その結末がどうなるのか。その一端を示唆するのがこの第2章でした。

また、第2章の最後でラインハルトは、戦争を早期終結させるために、ひとつの決断をします。
それが、ラインハルトの親友キルヒアイスとの亀裂を招くのですが…

正解のわからない問題を、仮想の物語で追体験させてくれる銀河英雄伝説。
第3章への助走として、ぜひご覧ください