萌野キュン太郎

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第2章の萌野キュン太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

皇帝独裁の銀河帝国と民主主義を標榜する自由惑星同盟が、それぞれ内乱に陥る。
その中で、貴族制が腐敗するとどうなってしまうか、民主主義が行き着く最悪の果てではどんな自体が起こるかを全部書いてるんじゃないかと思えるくらい克明に描いてて良かった。

今回の状況は全てラインハルトが己の夢の為に引き起こしたものであり、宇宙全土が彼の掌の上で踊っているわけだが、彼の掌に踊らされて意に沿わぬ戦争をさせられたキャラクターたちに目を向けるととても面白かった。(メルカッツとかアンスバッハとか)

ヤンもまた戦争を忌避しながらも戦場に立った一人だが、そこで「かかっているのはたかが国家の存亡だ」と言い切って先端を開くのが他のキャラクターたちとの違いであり、彼の魅力だと思わされた。