原題: Un bacio
英題: One Kiss
幼な子から思春期あたりにかけての子供たちって、本当にセンシティブであると同時に酷く残酷でもありますよね。若さ故に感じたまま行動してしまうのは大人から見れば羨ましくもあるくらいですが、一歩間違えば悲劇をも生みかねない。
ブルーの問題が解決した矢先に起こった悲劇に胸が締め付けられました。ロレンツォは自分に正直に生きた。アントニオはロレンツォのようには割り切れなかった。
こうであったならば…という別のエンディング…。誰が悪いわけでもない、保守的な環境がただただ悲しい。先進的な思想はまだごく一部の人々に限られているのだと改めて現実を突き付けられました。
イタリアならではのポップで明るい画面や、カラフルなエンドクレジットは美しい反面、切なさを感じさせるものでした。