やっぱりはみ出し者が主役の青春映画はワクワクするし、ときめくシーンがたくさんあった。『ウォールフラワー 』や『ドリーマーズ』とも重なるシーンがちらほら。ロレンツォのヒップスターっぽいダサめな服装とかヘッドホンも何だか愛おしかった。
序盤はミュージカル仕立てな演出もあったりと、少し安心していた中で徐々に増してくる緊迫感。そこからの衝撃のラスト。
Born This Wayを具現化したような自由な心を持つロレンツォと、バスケ部の仲間からも孤立する孤独なアントニオ。絶妙な距離感を保っていた二人だったけど、たった一つの間違いがこんなことに繋がってしまうなんて。
この話の残酷なところは自分の青春を自分達で壊してしまったところ。移り気で危ない思春期の衝動は自分達でさえ想像していなかった行動を引き起こしてしまうんだなと。若さって怖い。向こう見ずって怖い。
