エソラゴト

ターミネーター ニュー・フェイトのエソラゴトのレビュー・感想・評価

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SFアクション作品のマスターピースでもある第1作から35年ー。創造主ジェームズ・キャメロンの手の元に製作権利が戻った事でアーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトンによる三役揃い踏みが実現。それ故に今作が「正統な『T2』続編」「ターミネーターシリーズの正史」という触れ込みが大きく強調されていました。

屈託の無い率直な感想としては…、面白かったし楽しめました!前作『ジェニシス』が個人的には消化不良で全く肌に合わず新起動されることもなかった為に今作の期待値をかなり低めに設定していたこと、つい最近鑑賞して虜になってしまった『アップグレード』が内容は違えど『ターミネーター』の思想や魂・エッセンスが存分に詰まった傑作だったこと…等諸々のそんな不安や心配事を吹き飛ばしてくれた作品だと感じました。

また『T2』以降の続編は無かった事扱いにも関わらず、3・4で使われた設定(ハイブリッド型や最終兵器など)が採用されていたのにはシリーズを欠かさず追ってきた(ドラマ:SCCは途中脱落しましたが汗)身としては驚きと嬉しさがこみ上げてきました。

キャラを含む細かい設定に無理があったり雑なのは承知の上、ストーリー展開もアクションの基本である追いつ追われつである以上は『1』と『2』の焼き直しなのは想定内ー。強い女性に惹かれる男=ジェームズ・キャメロンが創造した『ターミネーター』の主役はやはりサラ・コナーなんだという事を強く感じたのと同時に惜しむらくは20数年前に正式に『3』として公開していてくれていたらということ。タイムマシンを使って改変できるなら…鑑賞後そんな妄想を掻き立てられてしまいました。