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小公女のmarvinのレビュー・感想・評価

小公女(2017年製作の映画)
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分かりやすく穏やかで画も好みなお話でした
30代半ば(多分)の主人公ミソの生活は家事代行の仕事をしながら自分が好きなウィスキーと煙草を愛でるギリギリの毎日
この一杯と一服のためにゴキブリがいる部屋に住んでいたが突然の家賃値上げ
ウィスキーも煙草も値上げ
家計簿を睨みながら優先して節約するものは…と考えた時にミソは家を捨てる決断をする
若い頃に一緒にバンドをやっていた仲間達の家を渡り歩く事になるんだけど、家や仕事、家族がいて人並みの生活をしている彼らの方が悩んだり苦しんでいる対比が面白い
つい本当の幸せって…って考えたくもなる
ミソが彼らに優しいのは自分は幸せだと思っているからだろうな
側から見たら不安定な生き方の彼女だけど悲壮感がまるで無い
自分軸がブレる事なく強かに生きるミソの姿が良かった
最終的にはもっと困窮し、漢方薬も買えず白髪が広がり…(この描写は良かった。最初見た時はお洒落で白くしてるのかなと思ったし)
最後の姿を見て私は心配になってしまったが、彼女はそれでも幸せに生きるんだろうな
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