虎舞羅ーコブラー

ダウンレンジの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

ダウンレンジ(2017年製作の映画)
3.9
坂口拓さん主演「VERSUS」の監督である、北村龍平監督のスリラー映画。

北村龍平監督と言えば、「VERSUS」でも印象的だった悪趣味な肉体損壊描写、見ている側にも痛みが伝わってくるような生々しい暴力描写が特徴的。本作ではそれらを容赦なく叩き出してくるので、苦手な方は控える事をオススメします…。

ドライブをしている大学生6人が、姿を現さない残忍非道なスナイパーに狙われる話。スナイパーの行動や姿がかなり気味悪いです。ライフルに弾を入れる時も、ねっとりとした粘着質な動きをするので気持ち悪い。動機は分かりませんが、ラストで明らかになる"ある"行動で異常性が露わになります…。

大学生VSスナイパーの頭脳戦も見応えがあり、説得力のある脚本はお見事。特に父親が軍人の女子大生は、軍事好きの私も納得出来る行動が多くて好きなキャラです。

スナイパーに狙われる"恐怖と絶望"を一番リアルに体感出来る映画かもしれませんね。あまり万人受けはしませんが、見応えある作品でした!