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マリア・ブラウンの結婚のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.1
ファスビンター特集で、傑作の呼び声高いこちらを初鑑賞。今回の特集にあった「不安は魂を食いつくす」とはまた違ったテイストの強烈なメロドラマ。
全編通して、カメラワークがかっこいい。”夫の帰りを待つ妻”ではあるのだが、愛の形は様々で、マリアはLike(好き)とLove(愛)は違うと、都合の良さそうなことを言っているようにも見えるが、揺るがぬ信念で逞しく渡り合っていく姿に、終始惹きつけられた。
妻と夫とそれを取り巻く関係性のドラマを使って、暗喩的に国の情勢を重ねて描くスタイルは、最近の作品では「イニシェリン島の精霊」を思い出した。
※全然違う話だけれども。

ラスト数分の圧倒的な幕引きが鮮烈すぎる。



「イノセンツ」〜「大いなる自由」から間髪入れずに3本連続鑑賞したため、かな。精神力使った。。
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