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マリア・ブラウンの結婚のジャンのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
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自立した女性であるが故に不幸になっていく先進的なストーリーが、ラジオからしつこく聞こえて来る敗戦から先進国へと進む西ドイツの歩みと重ね合わされている。
刑務所、窓、崩壊した学校など、マリアの顔には格子の影が落ちるか格子越しに撮られており、一貫して主体性を奪われている。
奥行きのある空間を引きで捉えるショットが多いが、ランプなどの光源や外の明かりの差し込みが薄暗く部屋を照らしており美しかった。
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