るるばー

マリア・ブラウンの結婚のるるばーのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.8
ル・シネマでのファスビンダー傑作選3本目。人生のままなさらなさを描く映画好きとしては最高でした。ドイツの戦後を自身の力で生き抜くマリアが惚れ惚れするかっこよさ。行動の動機が夫への愛それだけというのがまたキュート。そんなマリアを待つ結末。あの事実、絶望しかないですよね…

台詞や音楽の入り方や何気ないシーンがとにかく魅力的。牢獄での騒々しい面会でふと沈黙が訪れマリアたちの会話だけが残るシーン、母のパーティのダンスでくるくると回るマリアのシーンとか。監督が戯曲を書かれる方なのでどこか舞台的なのでしょうか。すごく好きです。
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