ジミンちゃん大好き

マリア・ブラウンの結婚のジミンちゃん大好きのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.3
ハンナシグラがカッコよかった、、、
ファスビンダー作品は13回の新月がある年にとペトラフォンカントの苦い涙しか見てないけど、破局に向かうような予感がある張り詰めたラストシーンがとても居心地が悪くてよかった。
砲撃の中で行われた結婚式でマリアは風で飛ばされた結婚証書を掴んで逃げようとする証人にサインをさせる
初めから強い女だった。

戦地へ行ったヘルマンが死んだと聞いた時、ビルの元へ行ってふたりで踊るシーンが美しいと思ったので、ビルの顛末はとても悲しかった。
ヘルマンが戻ってくるシーンは最初不審者か!?と思ったけどよくよく考えたら戦地から夫が戻ってきたんだ、、、というふうに見えて現実もこんなもんなのかな、、、と変にヤキモキした。
めちゃくちゃだ。
お母さんの誕生日パーティーのダンスシーンやセックスを描いたシーンが美しくてよかった。

マリアは強く見えるけど、戦争がなかったらヘルマンを尻に敷いたりしながら歳をとって普通に死んでいけたんじゃないかと思う。戦争で色んな人間の人生が狂ったし、一人で生きていけないからマリアはビルやオズワルトの愛人になったし、ヘルマンはなんか勝手に出所してるしオズワルトと密約を結んでるし、、、いつでも女が割りを食う!