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マリア・ブラウンの結婚のaのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
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美しく、したたかにこの世を生き抜いていくマリアに痺れる反面、そのすべてはヘルマンのためだった、ということは、やはり彼女も「男の器」の域を出ていない、ということなのかなと解釈した。
煙草を拒んでいたマリアが、処世術を身につけていくにつれて喫煙するようになり、最後にはそれで身を滅ぼしてしまうというのは、そういう生き方への批判ということなのかな。
後半はヘルマンとの温度差が大きくなっていくにつれ、彼女自身少しずつ崩れていって、見るのが辛かった。
でも批判精神だけではこんなに気高く描けないと思ってしまう。愛に尽くして生きることは、愚かでも美しいことなのかも。

冒頭の、空爆の中での挙式シーンがかなり見応えあって好きだった
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