素潜り旬

マリア・ブラウンの結婚の素潜り旬のレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
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「(ジャガイモが転がる)夜戦と熱風」ファスビンダー『マリア・ブラウンの結婚』エイガシVol.2⑦

煙草を渡して。ブローチを得てから。未体験のこと、未来への没入。待ち人であるからには時間の流れは早いほうがいい。変わらないものへ執着する変わってしまった自分の、隣には誰がいる。現状の破壊がもたらす変化。

おお 招待客への愛情。
観照の邪魔になるからと行為という行為はしない。
分けて考える、右手に毒がある。
身なりに問題はない。美しくみえる。

万丈、眠る(一辺倒に)。
空気を吸い込んだら異変を感じた。
空位時代に仕事をすること。
ひと間あけて会いに来るなら、
ご都合な世の中だと空目させるような真似はしないで。
ジャガイモが転がる。夜戦と熱風。
社会でいま一人転がる死体。
そこに主体性があり、立ち現れる淀みなき視界には、
眩しき球体。
笑顔に毒がある。

爆破、天井は雲の上。
握りこぶしのままの幽体は、
鈍行の列車で越えていった。
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