カカヲ

マリア・ブラウンの結婚のカカヲのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.3
オープニングが優勝すぎる!


マリア・ブラウン

戦後の混乱を生き抜く知恵を備え
美しく強い女性を演じた
ハンナ・シグラに尽きる!

いついかなる時も凛とした佇まい
彼女の所作はとても品があり
その内なる思いは強く、
しなやかで柔らかいが折れることはない

どちらかというと
男性的な思考のマリア
計画的な人生設計の末に彼女が知る愛のかたちとは…

戦争、戦後の復興を背景に
結婚とは愛とは何かを問われる。

ファスビンダーの代表作とされているが、わかりやすい映画ではないと思う。
感じ方も様々だろうし
その裏側の感情までも
読み取ろうとするかしないかで
印象も変わってくる

終盤からラスト
きっとそうなるという伏線からの
あの演出をどう観るか
マリア・ブラウンという女性の
折れない心はどうなったのか

それぞれの解釈で良いと思うが、
彼女を演じたハンナ・シグラなら
その気持ちがわかるのでは?
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