オープニングが優勝すぎる!
マリア・ブラウン
戦後の混乱を生き抜く知恵を備え
美しく強い女性を演じた
ハンナ・シグラに尽きる!
いついかなる時も凛とした佇まい
彼女の所作はとても品があり
その内なる思いは強く、
しなやかで柔らかいが折れることはない
どちらかというと
男性的な思考のマリア
計画的な人生設計の末に彼女が知る愛のかたちとは…
戦争、戦後の復興を背景に
結婚とは愛とは何かを問われる。
ファスビンダーの代表作とされているが、わかりやすい映画ではないと思う。
感じ方も様々だろうし
その裏側の感情までも
読み取ろうとするかしないかで
印象も変わってくる
終盤からラスト
きっとそうなるという伏線からの
あの演出をどう観るか
マリア・ブラウンという女性の
折れない心はどうなったのか
それぞれの解釈で良いと思うが、
彼女を演じたハンナ・シグラなら
その気持ちがわかるのでは?