幕のリア

神と人との間の幕のリアのレビュー・感想・評価

神と人との間(2018年製作の映画)
3.9
㊗️広島東洋カープセリーグ三連覇!
今年こそ日本一を!

70年代第一次黄金期のカープ帽が渋川清彦の頭に載っかってるのに惹かれて、谷崎トリビュート第二弾を。

早々に只ならぬバイブスを感じ確認したら、内田英治監督だった!

谷崎の原作があるのかどうかも知らないが、往時の文筆家の屈折した恋愛感情をもっともらしく仕立てあげた小品は存外に読んでみれば大概下らなくて面白い事が多い。
坂口安吾「暗い青春 魔の退屈」とか好きだった。

古き良き昭和の香りを残しつつ現代風に奇妙な味付けが好みだった。
落ち着いた色調、丁寧な言葉、行間のある空気感、実に私小説的文学風味に溢れていて、なんとも心地良い。

メインの三人のやり取りがタナキクマル並みのアンサンブルで魅せる。
幕のリア

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