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ラブソングに乾杯のBeSiのレビュー・感想・評価

ラブソングに乾杯(2016年製作の映画)
4.7
NETFLIXを漁っていたら良さげな作品を見つけたので予備知識無しで鑑賞。
夫婦生活に悩むサラは、親友ミンディと気晴らしのつもりで旅行へ出かけるが、そこでお互いの心に触れる。数年後2人は再び友情を取り戻そうとしていく......。「ムーンライト」「キャロル」「アデル、ブルーは熱い色」などの名作を観てきたが、今作も外せないんじゃないか.......?個人的に凄く好き。全ての瞬間が美しい。車窓から見える緑、光に照らされ輝く瞳。流動的なカメラワークが生み出す雰囲気は最高に心地よく、ひとつひとつのシーンの終わりに良い余韻がある。ある種の"映像で感じる"作品 。物語の背景が見えにくいというのが大きく好みを分ける点。
サラが悩んでいるのは夫との関係性だけではないのだろう。仕事上の悩みも勿論だが、母としての威厳の在り方や愛される事の悩みも彼女にとっては重荷なのだ。そんな溝を埋めてくれる唯一の存在である親友ミンディ。劇中では、サラがミンディを愛している本能的な気持ちが強く表れていたと感じた。もっと観たかったなぁ。お互いに気持ちを忘れる事が出来ずに逢瀬へ発展していくのかあるいは別の展開が待っているのか気になった......。美しくも儚い秀作です。
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