ホイットモア大統領

プリズン・ランペイジのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

プリズン・ランペイジ(2017年製作の映画)
3.0
もちろんロバート・パトリック目当てで鑑賞。
しかし、ジャケにはこんなにもデカデカと写ってるのにキャスト欄にいないとか、Filmarksさん手厳しいぜ…。

たまーに大作映画やヒューマン・ドラマ系に出るけど、『T2』以降、基本的に噛ませ役の多いパトリックさん。
だが、本作のようにしっかりと主演に据えれば、ギラついた眼力はまだまだ健在であることを証明してくれた。

ストーリーは、そんなパトリックさんと見るからに相棒顔の相棒、息子3兄弟による逃避行に、実家で待つ妻へのインタビューの二本立てでお送りする。

最初こそ脱獄させてくれた息子たちマジLOVE!だったパトリックさんだが、徐々に本性を現し平気で計画性のない殺人を犯すわ、息子に銃を突き付けるわで、彼らを恐怖で支配していく様はホント胸糞。
それでもやっぱり息子LOVE!で、飴と鞭=0.01:99.9みたいな割合なのがさらに不快感を煽る。

『ロスト・イン・スペース』で、当時のホイットモア少年の心を鷲掴みにしたヘザー・グラハムさんも今年で50歳だそうで。
夫を狂信的なまでに支える幸の薄そうな妻役を怪演。パトリックさんに惹かれるだけあって、ヤバさも負けず劣らずの母親。脱獄の手引きをしたとはいえ、こんな両親の元に生まれた子供たちが本当に不憫でならない。

本作は実話を基にしているようで、残念ながら展開は地味。色んな面であっけない。でも、ゲイリー・タイソンなる人は聞いたことがないしせっかくパトリックさん主演なんだから、もっと脚色して良かったと思う。