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ペット安楽死請負人のKUBOのレビュー・感想・評価

ペット安楽死請負人(2017年製作の映画)
3.6
東京国際映画祭2本目は、コンペティション部門、フィンランド映画「ペット安楽死請負人」。

病気で死に瀕したペットの安楽死を請け負っているヴェイヨ。動物愛護運動の行き過ぎた運動家でもある。

冒頭から犬や猫を銃殺したり、排気ガスで窒息死させたり、心がいたたまれるシーンが続く。動物好きには辛いかも。

ヴェイヨはまた病院に寝たきりの父を持つので、動物から人間へと安楽死に纏わるヒューマンドラマかと思いきや、ドラマは意外な展開を見せていく。この辺の展開については前情報を入れずに見た方がおもしろいと思うので触れずにおく。ただ一言、見るものの予想をどんどん超える展開とだけ言っておこう。

主演のマッティ・オンニスマーの存在感ある演技が光る。監督のテーム・ニッキはマッティをスティーブ・マックイーンやクリント・イーストウッドのようなカリスマ性と言っていたが、私にはハリソン・フォードに見えたなぁ。フィンランドでは脇役で有名な役者で、これが初の主役だと言うが、なかなかどうして、圧倒的な存在感でした。

見終わった後にすごいやられた感があって、かなりの衝撃作! きっと賞に絡んでくるじゃないかな?
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