きのこ

ニューヨーク 最高の訳あり物件のきのこのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

青山シアターオンライン試写会にて。

ジェイドに全く共感出来なくて、観ててイライラしかしなかった…

今はいろんなことが多様化している。
今回描かれているような女性の生き方とか。
もちろんみんながみんな分かり合うのは無理だし、難しいことだし、最後は理解し合うけど、ジェイドの言い方ややり方が本当に嫌い。
だからマリアがとても大人に思える。
でもふたりとも結局何がしたいのかわからないし、お互いプライドが高いからもう、観てて疲れる。
ジェイド(アメリカ)とマリア(ドイツ)での生き方や成功の考え方とか、いろんな面を比較して観客に様々な価値観を見せて考えさせたかったんだと思うけど、それなら、仕事を続けること、愛する人との子どもを持つこと、その他いろいろ、何が女性として・自分にとって、幸せで大切なのか?をもっと単純に描いて欲しかった。
いや、テーマはそうなんだろうけども、わざわざ元夫とかを絡めることでテーマがわかりにくくなってると思う、ニックほとんど出てこないし。
自分の足で立ち、自分で選択した道を進む女性という、女性の生き方を描きたかったのかもしれないけれど、正直ほとんど伝わってこなかった。
なのにイマイチよくわからないまま、いつの間にかふたりが意気投合してるし、あのハッピーエンドっぽいラストも謎。

というか愛がなんたらかんたら言ってるけど、ジェイド、略奪してマリアの家庭壊したお前が悩むことじゃないだろってね。“彼にとって女性は 女たらしを許してあげる人 なの”ってわかったなら、もう一生悩んで抱えていくことだろって思うんだけど。

もう少し歳を重ねると、どっちの気持ちもわかるなあと心穏やかに観れるかもしれないけれど、今の未熟なわたしにはちょっと期待外れでした。
きのこ

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