【不器用】
これは不器用な主人公マリリンヌが、女優を目指す物語。
女優になるという夢を目指すテーマはこれまでも散々色んな映画で描かれてきたところ。
その中でどう他の映画と差別化を図るのか。
この主人公が明らかに違うのは不器用であるという点だろう。
美しく、存在感もある。
けれども言葉を上手く発することができない。厳密にはできるのだが、そこが上手く伝わらない。
ある種女優としては致命的ともいえる点をある女優との出会いで変えて行く。
確かに、女優という職業は努力をしても夢が叶う可能性は少ない分野だろう。
夢は諦めなければ叶うみたいな簡単な言葉をかけられるものではない。
時に傷つくこともあるだろう、楽しいことばかりではない世界。
そんな中で最後の声を抑えたレストランでのシーンが印象に残る。
あの涙こそが彼女の生きた証なんだと思う。
※だが、ジャケットとして抜くべきシーンはここであってるのか笑??
2017.10.28