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スヴェタのKUBOのレビュー・感想・評価

スヴェタ(2017年製作の映画)
3.0
東京国際映画祭6本目はコンペティション部門のカザフスタン映画「スヴェタ」。プレイベントの際、矢田部ディレクターが「注目してください」と言っていた作品だ。

聾唖者たちが営む縫製工場。スヴェタは不況の煽りで仕事を失いそうになる。幼い子供たちとアパートのローンを抱えて仕事を失う訳にはいかないスヴェタの取った行動とは…?

ともかく「スヴェタ」すごい! 何がどうすごいかはネタバレ禁止令。ただ、矢田部さんが「注目」と言っていた意味はよくわかった。

また、全てのキャストが実際の聾唖者で、プロの俳優はゼロとのこと。だからこその、何が起こるかわからない感、起こるときは突然起こる感は大!

「スヴェタ」はすごい! ただ、それは見るものの共感を呼ぶかは別。共感なんか気にして作っていないところが、きっとこの作品のミソ。最後の最後に見るものの期待通りのことを言うかというと、それも更に上をいく。この一言が「スヴェタ」を表しているに違いない。
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