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スヴェタの9642のネタバレレビュー・内容・結末

スヴェタ(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。カザフスタンの女性監督の作品。聴覚障害者の子持ち女性スヴェタが職場を解雇されて住居を追い出されそうになったため、殺人を犯して金を手に入れて、生き延びていくお話。
しんどい。吃驚するぐらいしんどい。まず手話で会話が進行するので音が少なく、かつBGMもほとんど入らないので緊張感がすごい。また、何も起こらない長回しのシーンが複数出てくる。それが余計に緊張を増す効果になっている。更に出演しているのは本物の聴覚障害者だ(後でわかったことだが)。リアリティではなくて剥き出しのリアルだった。面白かったのか、面白くなかったのか、それすらよくわからない。
特筆すべきことがひとつ。スヴェタが老女殺しを宣言したとき、会場から笑いが起きた。きっとみな、緊張に耐えられなかったのだと思う。その笑いが起きたときは、この会場の人々が作品をコメディとして捉えているのかと勘違いし、愕然としたけれども。400字, 036/100
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