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スヴェタのガクのネタバレレビュー・内容・結末

スヴェタ(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

親がなく、児童養護施設で酷い目にあったスヴェタにとって、頼れるのは自分だけだった。母親になってからは赤の他人に対する配慮は無く、子供を育てることが第一として暮らしていた。そんな他人に無関心のスヴェタが、ラストで初めて他人にも関心を示す。これから自分と同じ境遇を歩むかもしれない少女に、強く生きろと言う。途中までは只の殺人者だと思って観ていたが、このシーンのおかげでやっと人間らしさを感じた。TIFFの会場でも指摘があったが、手話という表現方法は感情を瞬時に爆発できる。それがこの映画の魅力のうちの一つになっている。
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