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僕の帰る場所のkurageのレビュー・感想・評価

僕の帰る場所(2017年製作の映画)
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ドキュメンタリー、フィクションが混ざり合っているとのことで、出演者の心の動きに伴う所作が自然。
東南アジア独特の、大きなガジュマルの木の精霊が少年に”居場所”を考えさせる魔法をかける。一つの家族が選択した(せざるを得なかった)生き方として、主人公の男の子の気持ちが映像と共にひしひしと伝わってきた。

ミャンマーの現在を想像すると、彼らがどうなっているのか、また制作スタッフたちは無事なのかと気に掛かる。囚われている、もしくは潜んでいる、住む場所を追われて世界を彷徨っている人たちがいる。エスニシティ(宗教や民族などの帰属意識)によるグループ形成についても、日本がもはや直面しているが大きくは表出していない問題をこの映画は投げかける。
今、観ておきたい映画。
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